金子歯科クリニック

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抜歯が必要な時とはどんな時か

2012/12/26

人間誰しも一生自分の歯で噛み、食を楽しみたいですよね。
しかし、やむを得ず歯を抜かなければならない状況に陥ってしまうこともあります。

私どもが「これは抜かないとダメですね」と抜歯を提案するときには、ちゃんとした理由があります。
まず、歯を残せないほどひどい虫歯になってしまったときです。

歯の奥底までに虫歯が進行し通常の消毒治療などでは良くならない場合や、虫歯を取り除くと歯が残らない場合、歯髄まで死んでしまっている状況では、抜歯する選択をせざるを得なくなります。
歯を支えている骨が溶けるほど歯周病が進行してしまい、グラグラになってしまった歯も噛む力を喪失しているので抜歯の対象になってきます。

また、そういった歯周病が高度に進み、周囲の健康な歯や歯肉にまで悪影響を及ぼしてしまう危険性がある場合も抜歯の対象となりますし、歯にひびが入ってしまったときも、ひびから細菌が浸入し他の健康な歯にまで炎症を起こしてしまうので歯を抜いたほうがよいでしょう。

歯そのものに異常がなくても、矯正治療の際に、歯を並べるスペースが足りない、かみ合わせの問題で抜いた方がよいと総合的に判断された場合にも歯を抜いて調整するということがあります。
そしてお子さんの場合でも、永久歯が生えてくる邪魔をしている乳歯を抜くことによって、永久歯の歯並びが悪くなるのを防ぐ方法がとられることもあります。

なお、当HPの「歯を失うきっかけは」のコラムでもイラストつきでわかりやすく解説しているのでご参照ください。
いずれにしても、歯を失うには、それ相応の理由があります。
それは患者さんが抜歯によってより良い環境を手に入れられると判断できるときにのみ行われるものでなくてはなりません。

当院では、患者さんの利益を最優先に治療方針を決定しています。
お気軽にご相談ください。

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